用語集 · 検証可能AI

スキーマ

Schema — typed attribute declaration

スキーマ は属性集合の型形状を固定し、normalize artifact(生のフィールドを ZK 回路 が検証できる正規形にハッシュする WASM モジュール)にひもづけるものです。登録後はイミュータブルなので、変更したい場合は id でバージョンを切ります。

定義

スキーマは名前と型だけを宣言し、値そのものは持ちません。同じスキーマを、それに準拠する全ドキュメントと、その上で証明を行う全回路が参照します。発行者・検証者・AI 利用者の間の契約レイヤがここに置かれます。

回路の制約系は入力のハッシュ表現に依存するため、スキーマは型付きフィールドだけでなく、その入力を生成する正規化パイプライン(WASM モジュールのハッシュ)も固定する必要があります。正規化を変えると制約が変わり、verifying key も変わるため、新しい normalize artifact は新しいスキーマ id になります。

バージョン管理は変更ではなく id(たとえば "age-over-eighteen.v2")で行います。古いスキーマも参照可能なまま残るので、既存のドキュメントや証明は永続的に検証可能です。新しいスキーマは独立した id として共存します。

Lemma での実装

スコープ 配下に SDK の schemas.register 経由で登録します。ペイロードは SchemaMeta で、id、任意の description、必須の NormalizeArtifact(WASM URL + ハッシュ + ABI)を持ちます。

下流のアーティファクト — ジェネレータ、回路、ドキュメント — はスキーマを id で参照します。MCP や x402 を通じて問い合わせる AI エージェントは、スキーマ id をもとに「どの属性が公開されうるか」を知ります。

プロヴナンス付き RAG のような検証可能 AI ワークフローでは、スキーマは発行者と検索側の契約として働きます。発行者はスキーマに合うドキュメントに署名し、検索側は返ってきたドキュメントの docHash が、スキーマが宣言する normalize artifact に bind しているかを検証します。

はじめる

型付きスキーマで属性契約を固定する。