用語集
Lemma が扱う暗号レイヤ、検証可能 AI、エージェントプロトコル、規制適合の中核用語。製品文脈に直結する定義のみを掲載する。
暗号レイヤ
Lemma が証明・開示・改ざん検知に用いる暗号プリミティブ。ZK 証明、対称暗号、ハッシュ、コミットメントの基礎用語。
ゼロ知識証明
ゼロ知識証明 (ZK Proof) の定義と Lemma における実装。命題を秘匿したまま正当性のみを検証可能にする暗号プリミティブ。
開く →AES-GCM
AES ブロック暗号と Galois/Counter Mode を組み合わせた認証付き対称暗号 (AEAD)。機密性と完全性を単一構成で同時に保証する。
開く →Poseidonハッシュ
ZK 回路上での計算量を最小化するために設計された代数的ハッシュ関数。StarkWare らが 2019 年に提案、StarkNet/Cairo・Filecoin・Aztec などで採用。
開く →docHash
文書のバイト列を入力とする暗号学的ダイジェスト。Lemma が来歴・属性・引用などすべての検証単位の同一性を固定するために用いる基本識別子。
開く →CID
コンテンツ自身から導出される自己記述的な識別子。multihash・multicodec・multibase の組み合わせで、ハッシュアルゴリズム・符号化形式・データ型を識別子に直接埋め込む。
開く →選択的開示
文書や認証情報の全体を開示せず、必要な属性のみを選んで暗号証明とともに開示する手法。プライバシーと規制適合を両立させる中核技術。
開く →コミットメント
値を一旦伏せて固定し、後で開示できる暗号構成。固定後は値を変更できない (binding) かつ、開示前は値が漏れない (hiding) を満たす。
開く →検証可能AI
AI の判断・引用・推論履歴を暗号で検証可能にするための用語群。来歴、引用、監査の基本概念。
検証可能AI
検証可能AI (Verifiable AI) の定義と Lemma における実装。入力・モデル・推論過程の真正性を暗号で第三者検証できるようにする領域。
開く →プロヴナンス
プロヴナンス (Provenance) の定義と Lemma における実装。データ・モデル・判断の来歴を改ざん不能に追跡する仕組み。W3C PROV・C2PA・SLSA との接続。
開く →プロヴナンス・プルーフ
データの来歴を暗号的に証明する手法。生成 AI 戦略において、AI が参照したデータの真正性と出力の根拠を、データ自体を開示せず検証可能にする中核要素。
開く →C2PA
メディアコンテンツの来歴を記述・署名する業界標準。Adobe・Microsoft・BBC・Intel・Sony 等が主導し、AI 生成画像の識別と編集履歴の検証で広く採用される。
開く →分散型識別子 (DID)
W3C が標準化した識別子仕様。発行者・主体・検証者が独立に運用できる識別子で、属性証明や来歴チェーンの主体識別に用いられる。
開く →検証可能クレデンシャル (VC)
W3C が標準化した、第三者検証可能な属性表現フォーマット。発行者・保有者・検証者の三者モデルで属性証明を流通させる。
開く →RAG
言語モデルの生成時に外部文書を検索し、その内容を回答に組み込む手法。最新情報や組織固有情報をモデル再学習なしで扱える反面、引用の真正性が新しい論点となる。
開く →引用証明
AI 応答に含めた引用が、実際に主張した出典文書から来たもので、改竄も捏造もないことを暗号で証明する仕組み。RAG パイプラインにおける真正性保証の核。
開く →監査トレイル
システムの実行履歴を、事後の改ざんが不可能な形で残す仕組み。AI 判断ログ、決済経路、データアクセス履歴など、後から検証が求められるすべての領域で必須。
開く →スコープ
Lemma のテナント境界です。登録される API キー、スキーマ、回路、ドキュメント、証明はすべて 1 つの scope ID にひもづきます。リソースの CRUD は scope で分離されますが、attributes.query は設計上 scope を横断して検証済み属性を読み取れます。
開く →スキーマ
Lemma に登録するドキュメントの属性形状の型宣言で、normalize artifact(生のフィールドを回路が検証する正規形にハッシュする WASM モジュール)にひもづきます。
開く →ジェネレータ
ドキュメント(rawDoc)を生成するスクリプトのメタデータです。入力仕様・出力仕様・ソースの所在を記述し、実行は開発者のインフラで行われます(Lemma 上では実行されません)。generatorId とそのハッシュは検証の ZK パブリックインプットになります。
開く →ヒューマン・イン・ザ・ループ
AI の各判断を、実行前に人間が確認・承認する運用形態。高リスク領域での標準的な統制だが、エージェントの自律度が上がるほどスループットの上限になる。
開く →ヒューマン・オフ・ザ・ループ
AI が各判断について人間承認を待たずに自律実行する運用形態。スループットは上がるが、人間の目に代わる説明責任の仕組みが前提になる。
開く →脅威モデル・AI攻撃
Lemma が事前検証層で対応する脅威カテゴリ。フロンティアモデルによるゼロデイ自動発見と攻撃経路自動化、その「Mythos 級」攻撃の能力範囲。
プロトコル・エージェント
自律エージェント取引と機械間決済のプロトコル群。x402、Trust402、MCP、A2A の周辺仕様。
エージェント決済
AI エージェントが自律的に取引・決済を実行する形態。x402 や MCP を含む新世代の支払いプロトコル群が前提となり、権限と来歴の検証が中核課題になる。
開く →x402
x402 の定義と Lemma における検証層 (Trust402)。HTTP 402 Payment Required を再活用し、ステーブルコイン決済を HTTP に直接統合する Coinbase 主導のオープンプロトコル。
開く →Trust402
x402 決済プロトコルに検証可能性を加える Lemma のリファレンス実装。決済の事実だけでなく、決済の正当性 (権限・目的・範囲) を暗号で証明する。
開く →EIP-3009
ERC-20 トークンの送金を、ガス代を払わずに署名だけで承認する Ethereum 拡張規格。署名者・宛先・金額・有効期間・ノンスを EIP-712 で署名し、第三者が送信する。
開く →Facilitator
x402 決済の検証と実行を仲介するサービス。クライアントの支払いペイロードを on-chain に提出し、決済の成立をリソースサーバへ返す役割を担う。
開く →A2A
AI エージェント同士の通信・連携を標準化するオープンプロトコル。Google が 2025 年に提唱し、2026 年に Linux Foundation 配下の独立プロジェクトへ移管。
開く →MCP
AI モデルが外部ツール・データソース・サービスに統一規格で接続するためのオープンプロトコル。Anthropic が 2024 年 11 月公開、2025 年 12 月に Linux Foundation 配下の AAIF へ寄贈。
開く →規制・コンプライアンス
Lemma の証明が直接接続する規制フレームワーク。EU・日本の AI 規制と本人確認 (KYC/AML) の主要法令。
KYC / AML
金融機関や暗号資産事業者が顧客の身元を確認 (KYC) し、資金洗浄やテロ資金供与の経路を遮断 (AML) するための国際的な法規制群。
開く →EU AI Act
EU AI Act の定義と Lemma での適合経路。4 つのリスク階層、2025-2027 年の施行スケジュール、高リスク AI への自動ログ・データガバナンス義務を解説。
開く →AI事業者ガイドライン
経済産業省・総務省が 2024 年 4 月に共同公開した、AI 開発者・提供者・利用者の責務を整理したソフトロー型ガイドライン。
開く →AI推進法
2025 年 6 月成立、正式名称「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」。日本初の AI 関連ハードロー。
開く →PII / 個人を特定可能な情報
個人を特定できる、または特定可能な情報の総称。氏名・連絡先・ID 番号・生体情報など。GDPR・改正個人情報保護法・CCPA は「収集の最小化」と「保管漏洩リスクの削減」を事業者に要請する。
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