Methodology
Lemma Critical Brief シリーズの方法論、thesis、citation 規約をまとめる。各 Brief の制作と公開、読者による引用は、以下の方針に従う。
Lemma Critical Brief とは
Lemma Critical Brief は、Lemma が発行する構造的事案分析の reference 集である。AI・暗号インフラ・supply chain・規制属性領域で起きた個別インシデントを 1 件 = 1 Brief の形式で archive し、各事案の failure primitive と 検出側強化では埋まらない gap を構造的に解析する。CSO・analyst・規制実務者が citation 元として参照することを想定して書かれている。
本シリーズが扱うのは「信頼の assertion がそれを検証する layer と切り離されている」という構造であり、その射程はサイバー攻撃の被害事案だけにとどまらず、AI 時代の信頼層に関わるリスク事象一般を含む。
具体的には、(a) 攻撃 incident(来歴改ざん、credential 不正使用、フレームワーク認証回避等)、(b) AI 時代の信頼層リスク事象(training data provenance、AI 判断の入力 integrity、credential lifecycle 属性、エージェント権限の独立検証等)。両者は表面的な事案類型は異なるが、独立検証層の不在という共通構造を持つ。
Detection ≠ Proof thesis
Lemma の核思想は 検出は証明ではない (Detection ≠ Proof) という認識にある。
検出ツールが返す信頼度スコア — 例えば「99.7% の確率で異常」— は、規制報告や行政手続き、訴訟で「許可されていない権限行使があった」と立証する材料にはならない。検出は damage が flight 中になってからの blast window を狭める層であって、bridge / system / agent が「何を accept するか」自体を変えない。
事前証明 (pre-execution attestation) はこの検出と証明の落差を埋める。取引前に「何が・誰に・どこまで許可されたか」を暗号で証跡化することで、検出に頼らず、検証に頼る防御線が成立する。検出と事前証明は競合ではなく相補的:検出は事象後の blast window を狭める、事前証明は事象前の trust boundary を独立検証する。
各 Brief は §4「なぜ止まらなかったか」と §5「証明があれば、何が変わるか」で、対象事案の文脈にこの thesis を適用する。
Brief 構造
各 Brief は以下の 6 章から構成される:
- §1 TL;DR — 事案と、効かなかった層を数文で。結びは「効かなかったのは、…する層である。」の形を採る
- §2 何が起きたか — 事実のみ。規模・主体・調査方法の概要と、失敗が成立する連鎖
- §3 時系列 — 公表と対応 — 発覚・開示・修正の時系列。一次ソースの限定や研究環境である旨を注記し、公表後の対応と業界の動きを続ける
- §4 なぜ止まらなかったか — 構造的論点。検出は効いたが証明が無かったという検出と証明の落差を本文で示す
- §5 証明があれば、何が変わるか — 事前証明が経路のどこに 1 段挟まるか。Lemma の設計を事案に合う軸で並べ、検出との相補で締める
- §6 Sources — 一次ソースを優先し、各行に位置づけ (一次 / 独立報道 等) を添える
本シリーズは 2026 年 7 月まで TL;DR + §1〜§9 の構成を採っていた。現在は既刊分を含むすべての Brief が上記の 6 つの章見出しを用いている。章内の作法は 2026 年 7 月 30 日以降に書かれた Brief から順次適用しており、既刊分は見出しの移行にとどまるものがある。配布についての定型注記は本文の章ではなくなり、各 Brief の末尾に 1 行として描画される。
同カテゴリ・隣接カテゴリの関連 Brief への横リンクは、frontmatter related_briefs から自動生成される navigation cards として本文の下部に配置され、Category archive / Pillar archive を経由した発見動線と併走する。
文体は sober、業界用語は注釈なく使用、検出ツール・既存ベンダー (Blockaid・PeckShield・Mandiant 等) を否定せず役割分担として描く。
Pillar / Category framework
Brief は Lemma の 4 Pillar に従って分類される:
- Pillar 01 — 来歴証明 (verifiable-origin):message・data・code の origin を独立検証する層
- Pillar 02 — 検証可能 AI (verifiable-ai):AI 判断の過程を ZK で commit する層
- Pillar 03 — エージェント権限証明 (agent-authority):エージェントの委任関係を証跡化する層
- Pillar 04 — 規制属性証明 (regulatory-attribute):KYC / AML / 規制属性を選択的開示で証明する層
各 Brief は primary_category (主カテゴリ) と secondary_categories (横断カテゴリ) を持ち、Pillar archive と Category archive の両方からアクセス可能となる。
カテゴリ命名は Lemma が独自に定義する。AIID / OECD AIID 等の外部分類との交差は secondary_categories を介して表現する。
Citation conventions
各 Brief は Permanent URL (slug 不変、archive 内番号は再利用しない) を持つ。
引用は以下の形式で行うことが推奨される。Plain text は Brief 001 を具体例として示し、BibTeX と APA はテンプレ形式で示す。
Plain text
Lemma Critical Team. (2026).
"KelpDAO / rsETH 不正アンロック — DVN 観測層への RPC 改ざん攻撃".
Lemma Critical Brief No.001. Lemma / FRAME00, Inc.
https://lemma.frame00.com/ja/critical/briefs/001-kelpdao-rseth/
BibTeX
@techreport{lemma_critical_<NN>,
author = {{Lemma Critical Team}},
title = {<タイトル>},
number = {<NN>},
year = {2026},
institution = {Lemma / FRAME00, Inc.},
url = {<Brief URL>}
}
APA
Lemma Critical Team. (2026).
<タイトル> (Lemma Critical Brief No.<番号>). Lemma / FRAME00, Inc.
<Brief URL>
各 Brief ページに「Cite this Brief」box があり、3 形式を tab 切替で表示する。
Updates and corrections policy
Brief は公開後、以下の方針で維持される:
- Typo / 軽微修正 (誤字、URL リンク切れ、表記揺れ等):上書き、版番号変更なし
- 内容改訂 (事実追加、解釈変更、新事実の反映):版番号付与で履歴保持。frontmatter の
versionが 1.0 → 1.1 (軽微) / 2.0 (大規模) で incrementing し、テンプレートが Brief 末尾に「改訂履歴」(現在の版) を描画する。変更点の要約が要る場合は、本文冒頭に改訂注記の blockquote を置く - 撤回 (誤情報・誤分類が判明した場合):元 URL に retraction notice を残し、内容を撤回。Permanent URL ポリシーのため URL は削除しない
Distribution and contact
Lemma Critical Brief は公開情報の構造化分析である。本シリーズは:
- 公開分析であり、特定の組織への監査・診断・推奨ではない
- 意思決定の参考として用いる場合は、貴組織の Lemma Critical 担当への直接相談を推奨
- 商用利用や translation の問い合わせは Lemma 編集部門までご連絡を
連絡先:
- Discovery Call:tally.so/r/EkBqDX — Brief に関する相談、情報提供、訂正、商用利用の問い合わせ
- ホワイトペーパー請求:tally.so/r/xX0VYv